それで、幸せになったのかい?

中高年が幸せになったって、いいじゃないか。そんな中高年の幸せの方法論を探していきます

”英雄”を好きになり、またすこし幸せになった

私はクラシック音楽ファンではない。はっきりと「ロック(ポピュラー?)の人」である。

だが、なぜか最近のお気に入りは、ショパンの”英雄”で、これを聴くと幸せな気分になれる。ちなみに”英雄”というのは通称で、正式な曲名は「ポロネーズ第6番変イ長調」というらしい。ボロネーゼなのか、ポロネーゼなのか、ポロネーズなのか、いつもわかんなくなるのだが、ポロネーズは「ポーランド風」を表す言葉と知った。だから「ポ」なのだ。「ポーランド風マヨネーズ」と覚えることにしたからもう間違えないぞ。

さて、この”英雄”という曲、youtubeで自分がいずれ弾きたい素晴らしいピアノ曲を探しているうちに出会ったのだが、演奏者によってちょっとづつ趣が違う。ちょっとじゃないぜ、と好き者ならいうだろうが、私はどの奏者も素晴らしく思えるし、曲がいいから差があまり気にならないのかもしれない。

でも、CDを買いたくなったので、自分のフェイバリット奏者を決めることにした。数日にわたりいろんな演奏をさんざん聴き比べた結果、”英雄”においてはブーニンホロビッツがサイコーであるとの結論に達した。

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ブレハッチだ、キーシンだ、いや辻井伸行が素晴らしい、といろんな意見が飛び交っているけれど、この辺はもう好みの問題なので誰が好きでもよいではないですか。私はブーニンホロビッツの”英雄”で、脳内に大量の幸福物質が分泌されるのです。

特にブーニン。この演奏(CDも映像も同じもの)は1985年のショパンコンクールで、若き彼が優勝した時の演奏とのことだが、私のような素人にもわかるほどミスタッチがある。そういう意味では決して、「上手くない」のかもしれん。でもですね、魔訶不思議というか、この演奏がいちばん没頭して聴いていられるのです。うーむ、「魔法」という言葉が思い浮かぶな。

そんなことで、もし私と同じ中高年がこれまで縁がなかったクラシックを聴いてみようとするなら、まずは入り口としてブーニンの”英雄ポロネーズ”をおすすめしたい次第であります。


(Bunin)Chopin Polonaise Op.53


Vladimir Horowitz - Chopin Polonaise in A-flat major, Op. 53